家賃・通信費・サブスク利用料など、売上に関わらず毎月かかる費用の合計です。

%

売上高に占める変動費(外注費・仕入・販売手数料など)の割合です。100%以上では損益分岐点が存在しません。

売上と変動費の実績から率を計算する

月にいくら利益を残したいかを入れると、そのために必要な売上高も表示します。

損益分岐点売上高

限界利益率

損益分岐点グラフ

売上高 金額 0 0
売上線 総費用線(固定費+変動費)

固定費と変動費の分け方

損益分岐点を正しく計算するには、まず毎月のコストを「固定費」と「変動費」に仕分ける必要があります。 固定費は売上の増減に関わらず一定額かかる費用で、フリーランスの場合は事務所や自宅兼事務所の家賃、 通信費、会計ソフトやクラウドサービスの月額利用料、保険料、リース機材のレンタル料などが該当します。 売上がゼロの月でも支払いが発生する費用、と考えると仕分けやすくなります。

一方、変動費は売上に比例して増減する費用です。外注費(受注が増えるほど外注先のデザイナーやライターへの 支払いが増える)、材料費や仕入原価、販売手数料、受注ごとに発生する交通費や印刷費などが典型例です。 売上高に対する変動費の割合を「変動費率」と呼び、このツールではパーセントで入力します。実績の売上高と 変動費が分かっている場合は、フォーム内の「売上と変動費の実績から率を計算する」から自動計算できます。

判断に迷う費用(電気代など)は、売上に応じて明確に増減するかどうかで見極めます。厳密に分けきれない 場合でも、実態に近い比率で概算すれば、黒字化ラインを把握するという目的には十分です。

損益分岐点売上高の計算式

損益分岐点売上高は、次の式で求められます。

損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 − 変動費率) = 固定費 ÷ 限界利益率

「限界利益率」は、売上高から変動費を引いた「限界利益」が売上高に占める割合で、1から変動費率を 引いた値と一致します。たとえば固定費が月100万円、変動費率が60%(限界利益率40%)の場合、 損益分岐点売上高は100万円 ÷ 0.4 = 250万円になります。この売上高を超えた分から、ようやく利益が 積み上がり始めます。逆に変動費率が100%以上になると、売上が増えるほど変動費もそれ以上に増えて しまうため、どれだけ売り上げても固定費を回収できません。

目標利益を達成する売上高の考え方

損益分岐点は「赤字にならない最低ライン」であり、生活費や事業の再投資に回す利益は含まれていません。 目標とする利益額を決めたら、次の式でその利益を確保するために必要な売上高を逆算できます。

目標利益達成売上高 = (固定費 + 目標利益) ÷ 限界利益率

固定費に目標利益を上乗せしてから限界利益率で割ることで、「その利益を残すために最低限必要な売上高」が 分かります。月々の利益目標を売上目標に変換しておくと、案件の受注計画や単価設定を判断する材料に なります。固定費や変動費率が変わったときは、このツールに入力し直すだけで両方の売上高を再計算できます。

参考: J-Net21「起業・創業に関する基礎知識」 https://j-net21.smrj.go.jp/startup/manual/list5/5-2-9.html